「創造の翼」第2回セミナーが、9月27日に近江八幡市で行われました。
第2回のテーマは、「アートで興す町と人」です。
午前中は、まずボーダレスアート・ミュージアムNO-MAの展示を鑑賞しました。
ボーダレスアート・ミュージアムNO-MAでは、障害のある人の作品と、そうでない人の作品が並列して展示されており、「障害者と健常者」の境界のない、「人のもつ普遍的な表現の力」を感じることができます。
その後、旧伴家住宅に移動し、ボーダレスアート・ミュージアムNO-MAの学芸員の山田 創先生に、「NO-MAの活動と地域連携について」の講義をして頂きました。
ここでは、NO-MAの誕生に至るまでの活動と、NO-MAが街の人々とどのように関わっているかということ、また障害のある人のアートとの関わり方について学びました。
NO-MAでは誰もがアートの参加者となれるよう、例えば視覚に障害のある人でも展示を楽しめるように、作品を触ることができたり、拡大できたり、音声がついていたりなどの工夫がされています。
午後からは旧吉田邸に移動し、まちおこし会社まっせ の田口 真太郎先生に、街とアートの関係性について講話をして頂きました。まちづくりとは、街の今の姿だけではなく未来の姿も考えること、また行政、民間、分野、世代も超えて連携して取り組むことが求められているのだと分かりました。
その後、近江八幡の街を歩き、
そして参加者を4つのグループに分け、「街にミュージアムは必要か」、「アーティストは街にどのような役割を果たすか」などのテーマをそれぞれのグループで話し合い、
他のグループに移動し話を聞いてさらに意見を深め、
最後に参加者全員で意見を共有しました。
アートは街の発展や自慢に繋がるだけでなく、例えば空き家など街が抱える問題を解決したり、街の人々の交流を促したり、社会に啓発を行ったりすることもできるのだということが分かりました。その中で、そもそもアーティストとはどのような存在かということについて他の人の意見を聞くことができたのが面白かったです。
これを機に、私も私の住む街がどこでどのようにアートと関わっているか、私自身がどのようにアートと関わっているのか考えてみようと思いました。
2年 N